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「ハイキュー」「黒子のバスケ」の制作に関わるアニメーター・黒岩裕美氏のツイッターでの発言が炎上し波紋を呼んでいる。この騒ぎを受け、作画等業務の発注を行っているProduction I.Gは黒岩氏への作画発注中止を発表した。


「ハイキュー!!」イラストを発端に炎上

事の発端は「ハイキュー!!」のホモホモしい絵を黒岩氏がアップしたことが話題となったもの。それを機に氏のツイートを遡って以下のような発言が掘り返され、ピックアップされる。

・「緑間くんのビジュアルは好きなんだがな…(´・_・`)」
・「考えてみたら、私の黒子のバスケの好きな処って緑間くんしかない…⁉︎」
・「うーーんこの高尾くんイケメン(^ ^) 高尾くん嫌いのワシでもわかるぞ!」
・「アー。くろこっちの設定失くした(´・_・`) よし、記憶を頼りに描こう。
もともとイレギュラーな感じだったし、もはやなくてもいいような感じだったし…」
・「これが黒◯じゃなかったらなあ〜〜〜(鼻ホジ)排球やりたいお(´・_・`)排球やりたすぎて絵柄が排球柄になってしまう…_φ( ̄ー ̄ )」


炎上はこれらの発言が「作画監督というポジションに居ながらにして自身が関わる黒バス批判をしている」という認識を受け叩かれているといった形で、NAVERまとめには“アニメーターの黒岩裕美「ハイキューのしごとだけしたい。黒子のバスケやりたくない」→炎上”なるまとめ記事が登場した。


元発言にない“発言”がまとめ記事タイトルに



ところがこのまとめ記事、タイトルに「ハイキューのしごとだけしたい。黒子のバスケやりたくない」と書かれているものの、肝心の掲載ツイートにはそれと一致するものが見当たらない。このファンの感情を逆撫でしそうなタイトルの記事は急速に拡散され、各まとめブログもこぞって取り上げる事態となった。

氏の発言からは推測として「黒子のバスケよりハイキューの方が好き」「黒子のバスケの仕事は適当にこなしているのか?」というような印象を受けてしまうのも無理もない話ではあるが、元発言には無い「ハイキューのしごとだけしたい。黒子のバスケやりたくない」の一文は“要約”と呼ぶには難しく、印象操作といってもいいほど極端だ。

作品に関わるアニメーターがこのような発言をしていてファンとして不快だ、という指摘までは妥当な批判ではあるが、今回は必要以上に叩かれ放火炎上を受けるという様相を呈している。


自身が関わる公式作品の同人を発表する事に対する批判

togetterでは、アニメーターであり作画監督の黒岩氏が自身の関わる「ハイキュー!!」イラストなどをアップした事を批難する記事がまとめられている。

【追記】togetterの該当記事は削除された模様。



過去発言の掘り起こしはこの問題を機に行われたものと思われるが、「アニメーター本」「お疲れ様本」などと呼ばれるアニメーターが関わった作品の同人作品を発表する例は珍しい話ではない。

また、そもそも権利者がお目こぼししている曖昧なグレーゾーンで成り立っている同人界隈なだけあって、この問題に白黒付けてしまうという事がどれだけ大きな影響を与えることになるのかは想像に難くない。「アウト」かどうか決めるのは外野ではなく権利者である。


Production I.Gによる謝罪

この騒動を受け、Production I.Gは黒岩裕美氏に関する発言などについて謝罪。厳重注意を行い、黒岩氏への作画業務の発注を行わないことを発表。

 一部で風評が出ております、個別作品における無許諾同人誌の発売を企画していることに関しては、本人に事実確認を行いそのような事実はないことを確認しております。ツイッター上でのそれに類するツイートを行った事実はございましたが、具体的に同人誌やグッズなどの作成を行ってはおりませんでした。ただし、公式に作品にかかわるスタッフが、このような疑念をいだかせるような発言をすべきではなく、再度スタッフへの注意喚起を行っていく所存でございます。

 及び当社の社員でありながら黒岩裕美氏の不適切なツイートをリツイートした者が存在し、該当者には関しては厳重注意の上、厳正な処分を行わせていただきます。


批判者の中にはこの謝罪について「大勝利」といった類の発言も見かけたが、この処分についてはどこぞのまとめブログが書いた「I.Gがブチギレ」というよりかは、ここまで話が大きくなってしまったからには事態を収拾する必要があると判断したため、という見方の方が適切と思われる(確かにここまで話が面倒になった事については「ブチギレ」てるかも分からないが)。

本名を名乗り、自社名も明かしたうえでSNSを使うというのは何も珍しい話ではない。今回の炎上は、不快なものを見かけたら極刑レベルにまで追い詰めなければ気が済まないネットの制裁体質が諸に現れた一件のように思える。

「公式に関わる人がそのような発言をされてはファンとして悲しい」という程度の指摘や批判以上に黒岩氏を叩きのめさなければいけなかった何かでもあったのだろうか。



【追記】
アニメーターによる二次創作については北久保弘之氏の話も参考にしておきたい








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